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  • 桃が食べたい ( 30代 ・ 女性 )
  • ID:207777
  • 投稿日:2017/04/12 15:17:38
青い状態で届き、しばらく熟すのを待ちました。
黒い斑点が沢山出てから食べましたが、とてもおいしかったです。

こちらの商品は、通常便orチルド(冷蔵)便にてお送りします。

冷凍便の商品との同梱はできません。冷凍便商品を一緒にご注文の場合、2個口発送となります。)

黄色くなったらお召し上がりください


お届けしたバナナが、まだ青々とした状態でしたら「追熟」をお願いします。あらかじめご用意いただいたリンゴと共にバナナを密閉して3〜5日(温度は15〜20度が望ましいです。冷蔵庫は厳禁です)。シュガースポットと呼ばれる黒い斑点が出て来て、バナナを指で押すと押した後が付くくらいのやわらかさになったら食べ頃です。また、未成熟の状態(青い状態)でお料理に使ってもGOOD!ジャガイモのような食感ですので、炒め物や煮込み料理にオススメですよ。

ばなながいっぱい

バナナの木

トロピカルな宝島

島に住む人たちは全員“知りあい”。他に類を見ない、その生活

 吐噶喇(トカラ)列島。鹿児島県の屋久島と奄美大島の間、約160キロの間に点在する小さな島々。現在、人が住んでいるのは7島と言われ、島の唯一の交通機関である鹿児島港と島々を結ぶフェリーの行き来はなんと週に二回のみ。そんな離島感極まりないアグレッシヴな状況のなかに家族と共に自ら進んで身を置き、トロピカルな果実たちをまっさらなオーガニックで育て送り届けようとしている血気盛んな若者がいるのです。
 舩水礼(ふなみずれい)さん。26歳。トカラ列島のひとつである宝島に奥さんの綾香さんと移住して今年で3年目。埼玉県出身の舩水さんは東日本大震災を機に熊本に移住。

フナミズさんとバナナ

 その後、知り合いをつてにたまたまトカラへぶらりと訪れ、そして“なにか”に魅せられてしまい、この島に移り住むことになります。「うーん、なんせひとが少ない。観光地化されてない。島に住む人は全員隅々まで知っている。だから子どもがあちこちで遊んでいてもまったく安心していられる。そんなところ、現在日本全国探してもどこにもないでしょう」。島を車で一周するのに約15〜20分。そんなこの島に住んでいるのは約100人の人たち。そしてその半分以上が島産まれのネイティヴなおじいとおばあなのだとか。

 「山菜とか魚なんかの食べ方を地元のおばあに習ったり。開墾するときも“ここは風を強く受けるところだから、あっちがいい”と教えてもらったり。それこそジャングルみたいな地をユンボで切り開いていくのなんて、まだペーペーの自分じゃ恐くてできないので(笑)。その辺も地元の方に頼んだりして。本当にお世話になっていますね」

半ば丸腰で挑む“人力による人力のための人力バナナ”

 舩水さんが現在育てているのはバナナとパッションフルーツ。なかでも今回取り扱わせていただだくバナナは露地で栽培され、無農薬、無肥料、そして気がつけばジャングルのように生えて来る雑草たちにも一切除草剤は使用しない、“人力による人力のための人力バナナ”。いや、そう簡単に端から言いますが、3反もの広さのバナナ畑をたったひとりの若者がすべて世話するというのだから、それは我々の想像を遥かに超えています。この島でのバナナ栽培の大敵はもちろん島暮らしには絶対避けられないあの恐ろしい台風ではあるのですが、もうひとつゾウムシがあるというのです。

フナミズさん作業中

 気がつけばバナナの茎のなかに寄生し中身を食い荒らすこの憎きゾウムシたちの駆除には、現在のところまさに“人力”しか方法は無く、丸太1本分はあろうかと思える巨大なバナナの茎を、たったひとりで切り落とし遠くに運んでは鉈で粉々になるまで切り刻み、そしてまた切り落としては粉々になるまで切り刻み…。そうやってゾウムシの幼虫、卵の成長を途絶えさせ、ゾウムシを減らそうという気の遠くなるような試み。

 聞く所によると、まだ苗の状態から農薬に浸せば虫は減るらしいのですが「農業をやるならば、絶対オーガニックなのだ!」とはじめっからこころに決めていたという若き舩水さんは、頑に健気にも半ば丸腰で人力にてそれらと闘うのです。1反に約120本植えられたそれぞれのバナナ一房一房に、雨と黒点病から身を守る袋掛けをしていくのも、必ず必要な作業。島特有の厳しい西日を浴びながらの果てのないその人力作業…。自らが選んだ道だとはいえ、やっぱり我々にはその苦行は想像さえできそうにありません。

 舩水さんのバナナの品種は「三尺(さんじゃく)バナナ」と呼ばれるもので、比較的背が低くて台風に影響を受け難く、収量が多いのが栽培的な特徴(いわゆる「島バナナ」というものはまた別で、あれはもっと小振りで台風に弱いのだそう)。なんせ育て方が人力だからか、味の方も「なんだか昔のバナナっぽいな」と地元の方々からの評判も上々な様子。実際こちらに送っていただき、いろんな段階にまで追熟して食べてみましたが、なるほど、とても香り誇り高き味わい。いわゆるシュガースポットという茶色い斑点が出て来たくらいでいただくのもほんのり熟して美味しいですが、思い切って真っ黒になるまで待って食べると、それはそれはノーブルな香りがして上品極まりない味。

熟れているばなな

 普通のフィリピン産のバナナをここまで黒く追熟させると身が「グチャ」としてしまって食べられない気がするけど…なんて思いますが、とにかくバナナの世界は奥深くてまだまだ未知数。品種や栽培法、追熟法や食べる時期など、これから先もっと研究の余地がありそうです。舩水さんに伺っても、ひとくちにバナナと言っても品種はそれこそたくさんあるらしく、これから少しずつ追求していきたいとのこと。特に栽培時期においても、これまでは夏のみと思われていたのが、袋掛け次第では梅雨や冬の時期でも収穫が可能なことが実証されてきた様子。現在は島に古くから伝わる在来種の蜜柑栽培へのチャレンジなども行っているそうで、しばらくはこの島の若き作り手から我々は目が離せそうにないのです。

宝島の美しい夕日

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