【令和4年度】家族:かけぼし米(ヒノヒカリ)5kg(農薬不使用歴16年・自然栽培歴11年)
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家族の健康からみんなの健康へ。夫婦で作る無農薬栽培米。
9月下旬。菊池市街を見下ろす、山の中腹にある水田地帯。「いやぁ、今日は暑いですねぇ!」日陰に止まっている軽トラックから降りてきたのは、村上保夫さん夫婦。ここ菊池市袈裟尾で無農薬によるお米を作り始めて早9年、肥料も使わない「自然栽培」に切り替えて3年目の生産者さんです。農薬や除草剤は一切使用せず、肥料も与えない、出来る限り自然の循環を利用した米作りを積極的に行なっています。
「う〜ん・・・やっぱり『家族』だね。自分の家族には農薬を使った米は食べさせたくなかった」。無農薬でのお米作りのきっかけは、との問いに村上さん夫婦は互いの顔を見合わせながらそう答えました。
「家族の安全」をきっかけに農薬の使用に疑問を抱く生産者は少なくありません。「慣れって怖いよね。疑問を抱くことなく『農薬使うのは当たり前』という固定観念を持ってたんだから」。村上さんのその言葉は日本が抱える農業の問題の本質を突いていました。“病気や生産性などを考えると使用せざるを得ない”という以前に「農薬にも無農薬にも無関心」という農家が大多数を占めます。しかし村上さんを始め、安全な米作りを行う生産者は少しずつ、しかし着実に広がっています。
「食を選ぶ際に何が大切な事かを理解している消費者も増えていると」語る村上さんは、2012年度より全く肥料も農薬も使用しない「自然栽培」に切り替え、より安全な米作りに挑戦されています。

家族総出のかけぼし作業!
もう一つの試み、それは「かけぼし」。近年は刈り取り後のお米は機械での乾燥が主流ですが、昔は太陽の光に当てて乾かすかけぼし(ハザガケ)で稲を乾かしていました。刈り取った稲は速やかにハザという竹で組んだ台に渡した竹に掛けて天日干しをします。かけぼしで天日に当てる事で水分が飛び、稲の茎に残ったミネラルが米に渡り栄養価や旨みが増すと言われており、大変魅力的ですが・・・とても大変です(汗)
人手が必要な掛け干し作業は、村上さんご夫妻、お父さん・お母さん、お子さん、お孫さん…家族総出の一大イベントです。刈り取った稲は土に触れた状態で水を吸うとすぐに発芽してしまう為、天気の良い日に刈取りからかけぼしまでを一気に行うのです。
稲が刈り取られた地面に竹で組まれた台を設置します。お父さんが機械で刈り取った稲は自動的に括られて一束になって出てきます。その稲束を拾って渡す人、掛ける人に分担し女性陣が竹に掛けて行きます。稲刈り時期でも熊本の日差しは強烈、さらに稲わらはチクチクと刺さる為、アームカバーや手袋、顔まで隠れる頭巾は必須の装備です。丈に掛ける際は先に掛けた稲と新しい稲が互い違いに合わさるようにしっかりと押し込みます。次々に稲が刈られて束ねられてくるので、ときどき交代しながら稲を掛けて行きます。途中お茶を飲んで一息入れたりしながら日暮れまでこの作業が続きます。 天日を十分に浴びた後、脱穀し、籾を取り除き、選別をかけて…やっと皆様の元にお届けできます。
生産者 | 村上保夫 |
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生産地 | 熊本県菊池市 |
品種 | 自家採種・未検査米(種子購入時:ヒノヒカリ) |
農法 | 自然栽培 |
自然栽培歴 | 11年目 |
農薬不使用歴 | 16年 |
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