野村いろは農園の甘夏みかん(農薬・化学肥料不使用) 1kg
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みかんの名産地「河内」野村いろは農園の甘夏みかん
みかんの名産地、熊本県河内の野村いろは農園さんより甘夏みかんが届きました。
甘夏とは、元々は夏みかんの枝変わり種で、昭和10年に発見されたそうです。冬の終わりから初夏にかけて出回る、人気の柑橘です。
野村いろは農園の甘夏は苦味が少なく、スッキリ素直な酸味のあるお味。種は少なめです(撮影用に剥いた個体には種がありませんでした)。
柑橘が新鮮でまだ酸っぱいと感じる場合は、数日置いてみてください。貯蔵されている間にクエン酸が消費されて酸味が抜けてきます。そのままいただくほか、スイーツやサラダに入れたり、爽やかな果汁をドレッシングなどにもどうぞ。
大きさにより、1kgで3〜4個となります。


生産者の野村さんは双子のご兄弟。お二人が営む野村いろは農園は、先先代の時代から100年以上つづく老舗みかん農園です。
圃場は金峰山という熊本第二の山の麓にあり、風通し、日当たりもよく、四方を緑に囲まれた場所。耕作放棄地だった地を開墾し、苗木から農薬不使用で栽培されています。見た目には傷や斑点などもありますが、中身はとてもジューシー。農薬不使用歴は10年以上です。

双子の兄弟で営む野村いろは農園
全国的にも有数のみかんの産地である熊本県河内町。内陸には霊峰金峰山が座し、西には有明海を望む自然豊かなところです。金峰山は「東の阿蘇、西の金峰山」と言われるほど市民にとって親しみ深い山。そんな金峰山の麓でこだわりのみかんを作っているのが今回の生産者、野村いろは農園の野村昌生さんと野村俊夫さんお二人です。
お二人は双子のご兄弟です。お二人とも前職は小学校の先生をしており、農業を始めるタイミングも一緒。志も共有できるほどの気心の知れた仲です。野村家は祖父の代からみかん栽培を生業としてきました。その歴史は100年以上。先代までは慣行栽培でしたが、お二人は最初から化学農薬や化学肥料は使わないと決めていました。
前述のとおり、お二人は以前教師をしていましたが、兄の昌生さんがその時代に出会ったあるものがキッカケで有機農業を目指すようになります。それは1杯のお茶。無農薬で栽培された小豆を淹れたシンプルなあづき茶でした。その美味しさに感動した昌生さんは、有機資材のみでのみかん栽培にチャレンジしたいと思うようになりました。
思い立ったら即行動。日本人初のスローフード大賞を受賞した循環型農業の師、武富勝彦氏に教えを請い、無農薬での栽培を学びました。それから数年間の準備期間を経て、58歳で早期退職。この時には弟の俊夫さんも思いを共有していました。退職のタイミングも、就農のタイミングも同じだったそうです。


先代から受け継いだみかん畑の他に耕作放棄地だった畑も借り受け、野村さんたちのみかん栽培が始まりました。耕作放棄地の開墾はそれはそれは大変だったそうです。雑草だけならまだしも、木々や竹など一筋縄ではいかないような植物が青々と茂っていました。木々を伐採し整地し、ようやく畑と呼べる環境になり、そうしてやっとできた畑に新たに500本のみかんの苗を植え込みました。
野村いろは農園には3箇所の圃場があります。2箇所は受け継いだみかん畑で有機栽培を、開墾した畑は農薬、化学肥料不使用での栽培を行っています。元々有機栽培を目指した事もあり、2箇所の圃場では安全性と品質も伴う美味しいみかんが安定的に栽培できるようになりました。開墾地の圃場では有機農薬も使わない農薬、化学肥料不使用での栽培を行っています。唯一使っている有機肥料は「薬膳堆肥」というものです。これは天然素材(ビール麦芽粕、竹繊維、牡蠣ガラ、大豆おから、米ぬかなど)と菌のみを原料とするもので、急速な成長を促す化学肥料とは全く異なります。作物に直接作用するというより、作物の家でもある土の健康を促すもの。「薬膳」とは土のとっての滋養の意味だそうです。
お二人の農業に対するコンセプトに「循環型農業」という指標がありますが、これは簡単に言うと環境負荷の少ない農業のこと。環境を整える事で作物のポテンシャルを最大限引き出し、最高に美味しいみかんを作る事を目指しています。それを追求し続ける無限の可能性に生きがいやロマンを感じるのだと話して下さいました。


最近は猟師の減少や環境破壊などで獣害も多く出ています。大切に育ててきたみかんの木が一夜にしてへし折られる事もあるのだそうです。安全で美味しいみかんだからこそ、獣たちも好んで食べに来るのでしょうか。それ以外にも虫や病気など様々な困難もあります。野村いろは農園はそんな困難と日々闘いながら、ゆくゆくは農薬も肥料も一切使わない自然栽培を目指しています。
名称 | 甘夏みかん |
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生産者 | 野村いろは農園 野村昌生 俊夫 |
生産地 | 熊本県熊本市西区河内 |
農法 | 農薬・化学肥料不使用 |