自然栽培なたね油の副産物「油かす」(食品ではありません)3kg
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自然栽培なたねの油かす
熊本県菊池市で自然栽培されたなたねを、昔ながらの製法で絞った無添加のなたね油の副産物、油かすです(食品ではありません)。
原材料のなたねは農薬・肥料とも使わずに育てられています。そのなたねを石臼を使った圧搾法で搾りました。
真空でのお届けとなります。袋を開けて油かすが固まっていた場合は崩してからご使用ください。また、酸化していきますのでなるべく早くお使いください。
どのように油が絞られているかを下記でご説明しております。
昔ながらの製法「石臼搾り」だから、油本来の栄養成分を損ないません
明治25年創業。120年以上も前から、マジメにコツコツ愛情を込めて、じっくりと良質な油を搾り続けられている「金守製油所」。熊本県の西部、有明海に注ぐ白川と坪井川に挟まれた小島地区にある、家族経営の小さな油屋さんです。
戦前は熊本県内だけでも50件ほどあったという同業者も、経済成長の高まりと共にシステマチックに量産する大手企業に淘汰され、今では全国でも数えるほどしか残っていません。
昔ながらの製油所が大手企業に負けてしまった大きな理由は価格の安さ。ではどうやってコストを抑えているのかと言うと、搾り方が違うからです。技術が進歩して生産性が上がることは、とても喜ばしい事ですが、「量」を取るために「質(大切な栄養や体に有効な成分)」が減少してしまうなら…ちょっと考え物ではないでしょうか。
現在ほとんどの大量生産の油は「抽出法」と言われる製法で作られています。簡単に言うと、なたねなどの原料をヘキサンという溶剤を入れ加熱して油分を溶かし出し、そのあと苛性ソーダやクエン酸、シュウ酸、リン酸などで精製し、油だけを取り出すという方法です。
無駄なく油分を抽出でき一度に大量の素材を処理できるため、安価な油を作り出す大量生産にはもってこい(安価な商品を作るためには、原料のコストカットなど他にも様々な要因があります)。しかし、ヘキサン処理された油は酸化が早く、抗酸化物質も除去されるなど様々な弊害があると言われています。
金守製油所が長年行っている昔ながらの「圧搾法」ならば、薬も何も加えずに圧力をかけて搾りだすだけ。熱による変質もなく、素材の有効成分が自然な形で出てくるのです。
金守製油所では、大正時代に作られた玉締め機械で、原料を煎る、ローラーで潰す、蒸し器で蒸す、そして金輪(鉄で作った桶のようなもの)に入れて油圧の力でゆっくり金輪を押し上げて搾る「石臼搾り」で製油されています。5馬力の動力で滑らかに動く重厚な機械の潤滑油は、ここで搾られた食用の菜種油。人の口に入るものだから機械油は使いたくないのよね、と笑って金守さんのお母さんは言います。
程なくして搾られた油が、金輪の間から「すーー」っと静かにしみ出してきました。スローモーションのように流れるその様は、思わず見入ってしまう、神聖な美しさを感じてしまいます。
その後、油は粗熱と大まかな沈殿物を取るため3日間、何もせずに静かに沈殿。最後に和紙でじっくり時間をかけてろ過して完成です。
薬品などは一切使わず、水洗い・湯洗い、加熱も一切行いません。大量生産の油と比べると、何倍もの時間と手間がかかって生産性は低いです。そのかわり、素材そのものの持つ豊富な栄養を含んだピュアな未精製の油ができあがるのです。