自然農園よしだ 辺塚だいだい(自然栽培) 400g
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大隅半島の一部地域の在来種「辺塚だいだい」
「辺塚(へつか)だいだい」という柑橘をご存知でしょうか?
おそらく初めて名前を聞く方も多いであろうこの果実は、鹿児島県の大隅半島、その中でも肝付町内之浦と南大隅町佐多の町境周辺にある「辺塚集落」に古くから自生していた地域固有の希少な柑橘です。「だいだい」という名前がついていますが、一般的な「橙(だいだい)」とは別種。辺塚だいだいの実がなかなか木から落ちないことから、代々実がなり、縁起が良いというニュアンスの方言に由来しています。
ライムに似た、爽やかで穏やかな香りを持つ香酸(こうさん)柑橘で、果汁と香りを楽しむ柑橘として用いられます。酸味が円くて余韻が長く、独特な果皮の香りも特徴。果皮が熟して薄黄色になるにつれ、香りも変化していきます。
地域ではお酢の代用品として古くから使われており、お刺身の醤油にひと絞りしたり、焼き魚、鍋物のほか、輪切りをカクテルや焼酎に浮かべたりと、カボスやスダチのように使われます。ドレッシングやポン酢に使用するのもおすすめ。
生産者は肝付町の岸良という地区で柑橘類を育てる「自然農園よしだ」さん。農薬・肥料は使わず自然栽培で育てられています。
一年中朝日を眺められる場所で「自然農園よしだ」吉田さん
九州の南、鹿児島湾の東側にある大隈半島。その南東部にある、太平洋に面した肝付町にて自然栽培で柑橘類を育てているのが「自然農園よしだ」吉田有志さんです。関東より移住してこの地にやってきました。
吉田さんが生まれたのは当時父親が仕事をしていたアラスカ。生後しばらくして日本に戻り、神奈川県で育ちました。大学を卒業後はハワイやカリフォルニアで働きましたが、英語を学ぶために現地でもう一度大学に入学。卒業後日本に戻り、首都圏で暮らしていました。
子どもの頃から「海の近くに住みたい」という思いがあった吉田さん。少しづつこの思いを形にしていき「海抜100メートル以上、地平線に遮るものがなく、緑に囲まれ一年中日の出を眺められる場所」に定住することを決意。年ほど前に太平洋岸を10か月近く旅し、鹿児島県に辿り着きました。
この場所で出会ったのが自然栽培の柑橘。とある農家さんにいただいた自然栽培のグレープフルーツがとても美味しかったこと、そして、まだまだ人に知られていない柑橘、辺塚だいだいの存在を知ったことが農業を始めるきっかけ。農業経験のない吉田さんでしたが、グレープフルーツの農家さんに「できるよ」と言われたこと、そして高齢化による生産者の減少により辺塚だいだいが消滅してしまうのではないかという危惧から、この柑橘を世の中に広め、未来の世代に伝えて行くという挑戦を始めることになります。
縁もゆかりもない土地の、人がほとんど住んでいない場所に構えた農園。耕作放棄地だった畑を整備したり、新たに苗を植えたりして、数種類の柑橘やバナナなどを栽培しています。畑の立地や環境には特に配慮し、手入れは草刈りと最低限の剪定のみ。果実の味は甘さ至上主義ではなく、自然なバランスを重視しているとのことです。
農業経験は浅くとも、品質には自信があるという吉田さん。料理の専門誌やテレビなどの取材も受け、販路も少しづつ広がっています。現在は自分の名前をつけている農園ですが、ゆくゆくは名前を変え、自分がいなくなっても次の世代の人がやっていけるようにしていきたい、そんな考えを持っています。
| 名称 | 辺塚だいだい |
|---|---|
| 生産者 | 自然農園よしだ 吉田有志 |
| 生産地 | 鹿児島県肝属郡肝付町 |
| 農法 | 自然栽培 |
