【原酒】米焼酎「風然」 720ml(常圧蒸留41度/冨田親由さんの自然栽培米「雄町」を使用)
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冷凍便の商品との同梱はできません。冷凍便商品を一緒にご注文の場合、2個口発送となります。
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世界に認められる球磨焼酎を作る蔵元【那須酒造】
熊本県球磨郡多良木町。人吉には28件の焼酎蔵がありますが、ここに小さいながらもおいしさにこだわった焼酎を造る蔵元【那須酒造場】があります。美しい山々に囲まれた盆地、その山々から良質の水が流れ出し、その水がつくりだすのが日本三大急流のひとつである清流球磨川。盆地特有の寒暖の差が激しい気候と、自然が育んだ豊かな大地と水が有数の米どころをつくり、極上の『球磨焼酎』を育てあげています。『球磨焼酎』とは米のみを原料として人吉球磨の地下水で仕込んだもろみを人吉球磨で蒸留し、びん詰めした焼酎です。ウィスキーやスコッチ、ワインのボルドーやシャブリ、ブランデーのコニャックのように、球磨焼酎は地名を冠する数少ないブランドです。
那須酒造場の焼酎造りは、家族3人が力と心を合わせ感覚を大切にして作る事、そして「おいしいさ」を日々追究して行われています。 熊本国税局主催の焼酎製造の出来栄えを競う鑑評会では、九州全体・各県の米焼酎70〜80銘柄が集まります。出品された焼酎は名前を伏された番号のみでブラインドテストされ、香・味・総合の評価されます。那須酒造場は小さな蔵ながら10年連続の優等賞を獲得している奇跡の蔵です。出品歴10年のうち5年間は米焼酎部門・蔵元代表【第一位】、杜氏代表【第二位】のいずれかの座に輝いています。昨年:23年度の鑑評会では那須酒造場は米焼酎部門・蔵元代表【第一位】と評されました。(写真:左はモンドセレクション受賞時)
昔ながらの方法で、手間ひまかけて、愛情込めて…
原料の米を洗米、しばらく水に浸した米を水切り後、蒸します。蒸し上がった米を適温に冷やし麹室(こうじむろ)に移します。 種麹には白こうじをふり、全体をよく揉み込み布をかけ一昼夜寝かし、次の日にもろぶたに移し、その後手入れをしながら温度管理を行います。 その次の日にはよく破精こんだ麹ができあがります(合計約3日)。できあがった麹を水と酒母を入れたカメ壷に仕込みます(一次仕込み)。櫂入れなど温度管理をしながら約1週間で一次もろみができあがります。さらに水を加え、上記のように米を蒸し上げ冷まして仕込みます(2次仕込み)。その後同じように管理しながら約2週間でもろみができあがります。 そのもろみを蒸留するとできあがりです。
常圧蒸留・甕仕込・米焼酎【風然】25度
本格焼酎の単式蒸留の方法には二種類あるのですが、この「風然」は【常圧蒸留】で作られています。常圧蒸留は個性の強い香りやコクのある、焼酎好きのための焼酎で昔ながらの伝統的な蒸留方法。通常の気圧(水の沸点が100℃の状態)のもとで行われます。もろみを90℃〜100℃で沸騰させて蒸留を行い、冷えた蒸気が焼酎になります。原料そのもの風味や旨みや麹のもつ個性をそのまま残すので「個性の強い香りやコクのある“焼酎好き”のための焼酎」です。
もう一方の【減圧蒸留】は、近代な蒸留方法で飲みやすい焼酎ができます。当店の「蔵六庵」は、この減圧蒸留で製造されています。
焼酎の味の決め手は原料・麹・水・蒸留方法そして杜氏の心意気でしょう。熊本県産の素材をくまもとの那須酒造さんで丁寧に仕込んでもらいました。米は熊本県菊池産の農薬・肥料不使用できくち村の冨田親由さんが心を込めて栽培しました。白麹と熊本の焼酎酵母を使用、人吉の地下水で仕込んでいます。風味を豊かに残した昔ながらの常圧蒸留をしています。1年以上寝かすことで味わいも落ち着き、自然栽培のお米の特徴であるすっきりしたのど越しと、米の甘味がしっかり出ています。
米焼酎【風然】をご購入頂いた売上金から、720mlで20円をNPO「命いちばんの森」の植樹活動へ寄付をさせて頂いています。(昨年の寄付先は東日本震災支援)Rのマークが入った緑色の瓶は環境に配慮したリターナブルびんで、洗浄して35回程度の利用が可能です。瓶を壊して再形成するエネルギーや費用が節約でき、再使用する場合も洗びん時に素材成分が溶出することなく安全も考えられています。リサイクル協力店や販売店か、廃品回収へ出すことにより再利用されます。
昔と今では焼酎の蒸留技術も進歩してきており、以前はクセが強いと言われていた球磨焼酎も飲みやすくなってきたので「玄人好みの那須酒造の焼酎ですが、気楽に味わってみて下さい」と那須さんは自信を持っておすすめされています。
自然栽培のパイオニア冨田親由さんの自然栽培米「雄町」が「風然」の原料
冨田さんは今、使命感を感じています。日本中に140万戸ほど存在する水稲農家。その内の大多数の人は農薬の使用になんの疑問を抱かずお米を栽培しています。「農薬は人体に危険」だと認識しており、自家用米だけは農薬不使用で栽培しても販売用の米は農薬を使用して栽培している農家も少なくありません。
それでは、農薬不使用栽培米の生産者が農薬不使用栽培を世間に広げるために、今するべきことはなんなのでしょうか…。慣行栽培(農薬を使用する栽培方法)の生産者一人一人に「農薬不使用栽培にしたほうがいい」と説得して回ることでしょうか?私たちの質問に冨田さんはこう答えました。「農薬不使用栽培米の生産者が高みに登る、それが一番の近道だ」と。
農薬不使用栽培歴40年以上。その人生の大半を農薬不使用での作物栽培に捧げ、菊池地域のパイオニアの一人としてこの分野をリードしてきた冨田さんは、今の現状をこう分析します。「みんな単純に“農薬不使用栽培米”を知らないんだ。その作り方も、ニーズの多さも…」。
慣行栽培、有機栽培、自然栽培。お米の選択肢は消費者にはもちろん、生産者側にも多いほうがいい。でも多くの生産者が知らない現状。「私たち農薬不使用栽培米の生産者がより注目を浴びれば、"そういう米作りもあるんだ"と気づく生産者も多くなる」。40年以上登り続けている農薬不使用栽培という巨岳。「安全なお米」を日本中に広げるために冨田さんは頂を目指します。「山は高ければ高いほど、その山裾は広いからね」
長年、様々な栽培方法を模索し、様々な苦労してきた冨田さん。農薬不使用栽培を始めて間もない頃はジャンボタニシによる除草方法が発見されておらず、手で除草を行なっていました。丸々一ヶ月かけて全ての田んぼの雑草を抜く頃には、最初に抜きはじめた所に新しい雑草が生えていたそうです。「さすがに挫折しそうになったよ」笑いながら当時を振り返ります。良い良い米を追求して、農薬を使わず肥料は蓮華のみとする「れんげ米」を栽培していたこともあります。
そして現在。冨田さんが行なっているのは・・・何も行なっておりません。そう、冨田さんが行き着いたのは「自然栽培」。本当の米作りには農薬はもちろん、肥料さえもいらない。安全とは健康であり、健康とは自然そのものである。そして世の中の全ての作物は安全でなければならない。
「この自然栽培を通じて世界中の人々が健康になれば、そんなに嬉しいことはない」。その大いなる使命を果たすべく、冨田さんは今日も田圃へ向かいます。
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