自然派きくち村で作った“自然栽培米”

　2006年、渡辺商店の代表・渡辺義文は、環境問題の講演を聞いて「このままではいけない！」と“町の酒屋”だった渡辺商店に、無農薬米を仕入れ販売を始めました。その後、無農薬栽培のお茶や大豆、味噌、野菜、海外のオーガニックフードなど取扱い商品を増やし、自然食品店として発展してゆきます。
　しかし当時、無農薬米はなかなか売れません。色々と考えた結果「自分は販売する商品のことを何も知らない。米を扱うなら、まず自分で作ってお米を知ろう！」…そしてすぐに農家から2反半ほどの圃場を借り、お米の栽培に無我夢中で取り組みます。
　それから10年以上が経った今、様々な人との出会い、お米の知識や技術の習得、そして食の重要性が見直され始めた時代の後押しもあり、たくさんの安心・安全な商品を取り扱わせて頂けるようになりました。

　「ただただ自然米」は、自然派きくち村のスタッフみんなで作り上げたお米です。無農薬栽培のベテラン“村上活芳さん”に協力してもらい、渡辺代表と経験のあるスタッフを中心に、米作り初体験のメンバーも一緒になって汗をかきました。
　「田植え後、水は浅めに！」、「ヒエは種を落とす前に必ず除草！」など一つ一つ経験しながら力を合わせて作った自然栽培米。無農薬・無施肥で自然のままに育った稲からできた、自然のままのお米です。農薬、除草剤、化学肥料…ここ数十年で驚くほど変わった、大量生産のための農業。それらを知った上で選んだ、何もしない自然栽培農法。これは、人間があるべき姿に立ち戻るための“新たな進化”だと考えます。