自然派きくち村

食の向こうには
伝えたいストーリーがある

きくち村の小さな旅 第1回「ゆず薫る 11月」

「本物のアレ研究所」開設から1年。ようやく商品作りにも慣れ、もっと季節を感じ、「きくち村」の土を感じる「本物」を作りたいと考えていた。

生命力溢れる収穫後の稲かぶ、そして毎日見る当りまえの風景

 11月の旬で思い浮かべるのは菊池の山奥に生る黄色い柚子。毎日この黄色い実を見ていたのだが当たり前の風景すぎて特別なものだと正直思っていなかった。 ある日、畑作業の休憩中にふと爽やかな香りを感じた。見ると木から落ちた黄色い実があり、喉が渇いていたせいか無意識にその黄色い実を絞り喉を潤していた。その爽やかでみずみずしい酸味のある果汁が疲れた体に沁み込みなんともいえない充実感を感じ、この季節の山の恵みこそ「本物」だと直感した。

 秋晴れ日の日、「本物のアレ研究所」の姉さんこと室原さん、研究所アドバイザーのikushiro.シェフの草野さんとあの「黄ゆず」採りに出かけた。向かったのは私の実家「農園さかもと」のある龍門地区。林業やお米・しいたけ栽培が盛んなやまあいの小さな農村で里山に流れる小さな小川の横にそのゆずの木がある。私はその木を「小川のゆず」と幼い時から呼んでいる。

  • 裏山を管理する農園さかもと園主

  • 歴史を感じるゆずの木

  • 辺り一面さわやかな香りが漂う

 早速、三人は「小川のゆず」の下に立ち収穫を始めた。そのとたんさわやかな香りが立ち込める。「癒される〜」姉さんが言い、「やっぱり、自然はいいすね!」草野さん。ゆずの木のとげに刺されながらも夢中に収穫し30分程で10kgを収穫。やはり実際に自分達の五感で感じた生産物に対しては物作りの創造力が湧くのか帰りの車中ではこの「黄ゆず」を使った商品2品がすぐに決定した。

  • 草野さんと室原姉さん

  • 癒されながら収穫したゆず

  • 昔ながらの里山の風景

 完成した商品はみずみずしい黄ゆずをまるごと味わえる「ゆずジャム」、さわやかな酸味とほろ苦さがくせになる「ゆずピール」の2品。2品とも素材の味を堪能できるよう使う素材はゆずと甜菜糖のみ。その土地の旬の味と作り手の真心が詰まった「本物のアレ」が完成した。

この出来事をきっかけに、旬の素材を求め「本物のアレ」を作る“きくち村の小さな旅”企画を始めることにした。きくち村代表の渡辺も快く承諾してくれ今後の展開が楽しみだ。 来月は12月、クリスマスもあり一年の中でも特別な月だ。どんな小さな旅ができるか密かにニンマリしている。

  • 農園さかもとの野菜畑

  • 土を感じテンションUPの二人

  • 小さな旅の始まり

文・写真

きくち村スタッフ:坂本信也
…きくち村に2013年入社。営業部所属・お米栽培

きくち村で日々てんてこ舞いになりながら働く傍ら
出勤前・休日には実家の「農園さかもと」で畑を耕す“リーマン農人”
きくち村の「畑から始まる商品作り」を実践するため日々奮闘中!

生産者の名前
きくち村スタッフ
坂本信也