自然派きくち村

自然栽培、農薬・肥料不使用のお米とお野菜。
ストレスをかけない放牧された牛、豚、鶏のお肉。
こだわり抜いた調味料。
それらを使用した惣菜にスイーツ。

ナチュラルワイン(自然派ワイン)について

ナチュラルワインは、「ヴァン・ナチュール」や「自然派ワイン」と呼ばれることもあります。これがナチュラルワインという決まりは無いようですが、レギュレーションについては以下のようになります。

・ナチュラルワイン・ビオワイン・無添加ワインの違い

ナチュラルワイン…化学肥料や農薬を使用せず 、ビオロジックまたはビオディナミ農法で栽培された葡萄を野生酵母で発酵させ、なるべく人の手を加えずに醸造するワイン。
ビオワイン…葡萄の生産方法はナチュラルワインと同じですが、醸造工程で添加物など(酵母など)を加え、人的コントロールを加えられたワイン。
無添加ワイン…亜硫酸塩(酸化防止剤)などの無添加を謳ったワイン。熱処理で微生物を死滅させることなどで酸化防止剤を含んでいないものもあるようなので、発酵過程などはワインメーカーによって異なると思われます。

・自然酵母(野生酵母)について

土壌や葡萄の木からセラーなどに存在している自然の酵母で発酵させることがナチュラルワインの条件のひとつです。葡萄の果汁に含まれる糖分を消費してアルコールのほか、二酸化炭素と複雑なで個性的な風味を作り出します。

・ビオロジック農法とビオディナミ農法について

ナチュラルワインの葡萄はどちらかの栽培で作られています。

ビオロジック農法…化学肥料や化学農薬(除草剤、殺虫剤など)を使わない農法。自然栽培であったり、不耕起栽培であったり、有機肥料を使わなかったり、生産者によってそれぞれ違います。限られた有機肥料のみ使用可能とする認証機関もあります。
ビオディナミ農法…ルドルフ・シュタイナーによって提唱された農法。月の暦に沿って種蒔や収穫などを行い、化学農薬や化学肥料は使用せず、代わりに自然界のもので作った調剤を適切に使うことで、農作物や畑の生命力が高まるとされています。

・亜硫酸(亜硫酸塩)について

ナチュラルワインでは、亜硫酸を使用しない、または最低限量のみ、瓶詰め時に添加することがあります。役割としては、酸化防止のほか、微生物に対する殺菌作用、バクテリアによる発酵中の果汁汚染防止、輸送中に品質が劣化しないといった役割もある為、亜硫酸を使用しない醸造はとても難しいものと言えます。人的添加をしていなくても、醸造工程で少量の亜硫酸を発生させる性質があります。(亜硫酸添加はなくても記載されているナチュラルワインもあるようです。)亜硫酸の添加があることで、化学物質=身体に悪いと認識されがちですが、亜硫酸が腐敗を防いでくれてもいることをご理解いただければと思います。
アルコールを体内分解してくれる成分(グルタチオン)を亜硫酸が破壊してしまう為、一般的な量の亜硫酸添加のあるワインに比べてナチュラルワインは二日酔いになりにくく、肝臓が分解しやすいという見解もあるそうです。

・濁りについて

ワインが酸化してしまうのを防いだり、澱を除去することで味わいがフラットになってしまうのを防ぐ為、濁りの原因である清澄や澱引き(ラッキング)をしていないものが多い為、濁りの残っているナチュラルワインが多いそうです。

・ナチュラルワインの保管について

・ナチュラルワインは生鮮食品と同じように、ワインセラーか冷蔵庫の野菜室などに保管してください。
・冷蔵庫保管の場合、飲み頃よりも冷たくなってしまうので、飲まれる少し前に冷蔵庫から出して置かれることをおすすめします。
・飲まれる温度帯や、抜栓してから日を追うことでの味の変化もナチュラルワインの特徴です。
・抜栓した日に全て飲まれてしまわなくても、数日間楽しんでいただくことが出来ます。
・ワインによって異なりますが、抜栓から1〜2週間程美味しく飲んでいただけるもの、抜栓後3〜4日で美味しさのピークを迎えるものもありますが、美味しく感じなくなってしまったらお料理への使用をおすすめします。
また、長期保管の場合はコルクが乾燥しないよう、新聞とエアパッキンに包んでから野菜室での保管されてください。

参考資料
『自然派ワイン入門』イザベル・レジュロンMW著 (株式会社エススナレッジ)
『ナチュラルワイン入門』藤巻一巨 他、監修(株式会社地球丸)

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