アイガモ農法から自然栽培へ。大塚さんのコシヒカリ

大塚さんの田んぼは南阿蘇にあります。深い緑に囲まれ、綺麗な水が湧き、心地よい空気が流れ、ロケーション的には文句なしの場所です。特に大塚さんの田んぼがあるその場所は、お米が美味しい地区としても名前が上がるそうで、お米を作る環境としても、申し分なく良い環境と言われていました。作られている品種はこのあたりでは珍しいコシヒカリ。令和3年まではアイガモ農法（農薬・化学肥料不使用栽培）でしたが、令和4年からは農薬・肥料不使用の自然栽培に舵を切りました。害獣対策もなかなかのこまかな手作業と気配り。雑草なども“ある程度”こまめに取る感じで田んぼを管理されています。お米を作り始めたのは、ご自身が18才の時からと言われていたので、もう50年以上。農薬不使用で始められたのは平成8年（1996年）からということでこちらも年以上の大ベテランさん。

　今後の展開としては、農薬不使用のお米を求められることも多くなったこともあり、今の農薬不使用のお米の比率を少しずつ広げていくそうです。不思議なもので、農薬を使っている田んぼよりも収穫量が多くなってきたことも、考える一つのきっかけになってるとのこと。「農薬を使わなくて、美味しいお米ができるなら、そっちのほうがいい」と話してくださいました。