自然派きくち村

自然栽培、農薬・肥料不使用のお米とお野菜。
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自然派ワイン【赤】サ・デフェンツァ_トレクアルティ・ロッソ_2021

価格
3,850円(内税)
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サルデーニャらしい濃厚で甘美な味わい

3/4 Rosso
トレクアルティ・ロッソ 2021

  • Vino Rosso / 赤 / 750ml / 15.5%vol

花崗岩、砂質、粘土質。9月初旬に手摘みで収穫。ソフトプレスを行いステンレスタンクで自然酵母発酵、短いマセラシオン。
ノンフィルターでボトリング。

  • カンノナウ、ボヴァーレ、モニカ、サンジョヴェーゼ、モンテプルチャーノ、シラー
香り:
ラズベリークリーム、バルサミコ、野性的でありながら濃厚な果実の香り。シナモン、八角などのスパイス。
味わい:
タンニンと酸も強いですがそれに勝る濃厚な甘い果実味。全体的にとてもアグレッシブな味筋ですが最終的には甘美になる強引な美味しさ。
酸化防止剤:
極少量使用

Sa Deffenza サ・デフェンツァ

畑でもカンティーナでも音楽は欠かさない!サルデーニャ島の愉快で情熱的な3兄弟

サルデーニャ島カリアリから南部30kmあたりにある人口約2000人の小さな町「”Donori”ドノーリ」で活動する3人の若き自然派ワイナリー「”Sa Defenza”サ・デフェンツァ」。彼ら歴史は長く、1920年代、曽祖父が羊の群れを越冬させためと、「オルバーチェ」というサルデーニャ産の毛織物や家畜を売るために、バルバージャ地方のガヴォーイから、パルオテッラ地区のドノーリに遊牧していた時期に遡ります。この地が農業に向いていると気づいた曽祖父は150ヘクタールの土地と1軒の家を購入しました。

1960年代後半、遺産を相続した私たちの父・サルヴァトーレは、私たちの母・シルヴァーナと共に、畜産を始めました。そしてやがて、農業のみに専念していきます。彼らの父が育てていた葡萄のおかげで、1999年からガレージで実験的にワインを造り始めました。葡萄栽培、醸造学、ワイナリー経営の知識を蓄えつつ、醸造環境を整えていきました。2015年には現在の本数を生産可能な環境が完成しました。

彼らの土地は広大で、「天然の円形劇場」と自称しています。まるで舞台を見る”観客席”の様に高低差のあるアーチ状の景観が広がり、南東には「サッラブス・ジェッレイ」、北側には「ス・ズッル山」が”舞台袖”のようにそびえ立ち、これらに囲まれた土地は主に放牧の為に人々に活用されてきました。付近を流れる「コクシナス川」の周りでは野菜が栽培されており、雄大で様々な恩恵を受けられる豊かな自然環境なのです。

ワイナリーの名前「Sa Defenza」とは、彼らの土地の名前に由来しているサルデーニャ語です。イタリア語では「”la difesa” 守り、保護」を意味し、彼らの土地に対する考えかたを表しています。それは自然や生物多様性を尊重すること、葡萄が土地と共存して、健康で純粋であり、継続的であることです。そして、”畑のありのままを表現”することを目標にしつつも、”飲み手”に対する敬意を忘れないよう心掛けています。

記述の通り畑での作業は無農薬で行われ、ウドン粉病対策の硫黄のみ最小量使用します。また、麻、イラクサ、レンズ豆を緑肥にするなど独自の試みをしています。発酵は基本ステンレスタンクで、ワインによっては温度管理も行いません。自然酵母での発酵、So2は極少量に抑えています。

サ・デフェンツァのワインは上記の通りかなり自然なワインのスタイルです。しかし自己満足なワインではなく、どこか「人当たりの良さ」を感じさせるワインだと感じました。恐らくその理由は、彼らの性格や趣味趣向に由来するのではないかと感じています。サ・デフェンツァは「畑でもカンティーナでも音楽は欠かせない!!」という変わったフィロソフィーを掲げています。彼らは文学、美術、音楽など多くの文化的フェスティバルに積極的に参加しており、ドノーリで2年に一度開催される”美術・前衛音楽フェスティバル・コンテンポラリー”の開催にも関わっているそうです。こういった人々が集まり楽しむお祭り大好きな性格がワインの味わいにも色濃く感じられるような気がします。

サルデーニャという”雄大かつコア”なワイン産地の中で、その土地の未知数な可能性と個性を表現しながら、どこか”現代的”、”文化的”(サブカル的?)、”沖縄的”な良い感じに抜けた独特の雰囲気を体現するサ・デフェンツァ。これから飲み手を驚かせる、そして楽しませるワインを続々と生み出していき、サルデーニャという土地を世の中に広めていく役割も担っていくことになるのではないでしょうか。ぜひ注目してください。



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