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有明海苔 紫彩(しさい)15g ※有明海で獲れた無酸処理の海苔
こちらの商品は、通常便orチルド(冷蔵)便or冷凍便どの発送方法でも可能です。
※チルド(冷蔵)便、冷凍便での発送の場合、ラベルの紙の部分がふやけてしまう恐れがあります。
紙型の馴染み深い四角い海苔「藻紙」もオススメ。こちらをクリック!
海苔本来の旨味と甘み
まずはひとくち手に取り、じっくり眺めてみましょう。ううむ、それにしても『紫彩』とはうまいネーミングですなぁ。まさしく深く鮮やな、紫がかった美しき黒。ああ、もう我慢出来ずにそのままむしゃむしゃむしゃ・・・うーん、こりゃひとこと、海苔の「味が濃い」ですな。海苔の味を記すのに、濃さで表すことが果たして正しいかはどうかは分かりませぬが、食べてみるとたしかに「味が濃い」のです。そうかそうか、海苔本来の味わいとは、旨味とは、こうであったのか、と深く頷きたくなるその味。風味。滋味。たまらずもうひとくちふたくち、むしゃむしゃむしゃむしゃ・・・ふうむ、このじんわりとした甘みこそが旨味、いやたんまりとした旨味こそが甘みといいましょうか。そして食いしん坊のあなたならば、もうきっとこの時点ですでにしてこの『紫彩』を使ったさまざまなメニューがアタマを駆け巡って仕方ないはずなのです。「卵ご飯にどっさりかけてもウマかろうて。いやいや、まずはざるそばにもっそりかけて手繰るべきか。あ、海苔の味噌汁なんかもオツなもんですなー。んんや、父ちゃん。ホームページのレセピ紹介に載ってた、あの桜海老と海苔の天ぷらを作ってよ!!」などなどなど。まぁ何よりひとまずは、論より証拠の舌鼓。ぜひぜひあなたもひとくちふたくち、むしゃむしゃむしゃと食べてみていただきたいのであります。
“想いのこもった生活”とは
『戦争に反対する唯一の手段は、各自の生活を美しくして、それに執着することである』こんなダイナマイト関西級の名言を説いたのは、食に関する名文をたくさん残した翻訳家・小説家である吉田健一、そのひとです。そしてなぜにのっけからこんな仰々しい前振りで始めたのかといえば、それは今回紹介する商品を語る上で、どうしてもこの言葉が頭から離れなかったからでして。ちなみにこの言葉が語る「生活を美しく」というのは、もちろんバブリー&ジュビリーの煌びやかな生活ということではなく、きっと一日一日にゆっくりきっちり丁寧に句読点を打つような、いわば“想いのこもった生活”のことでありましょう。
そしてそんな想いのこもった生活をするためには、必然として想いのこもったひとびとや食べ物こそが求められ、だからこそこの『自然派きくち村』のサイトだってここに存在するわけですが・・・ええと、それで今回お届けしたいのは、そんな中でもひときわ想いを感じてしまう、もはやこれは作品と呼んでしまいたくなるような「海苔」なのです。
そもそも海にぐるりと囲まれたこの島国に生きるものの常として、海のものをどうも軽んじてしまうきらいがあります。そう、幸せなことに、それがありふれ過ぎているのですね、きっと。特に海苔なんていう存在は、言って見れば“連れ合いに対する愛(憎)”みたいなもので、もはや忘れちゃうくらいに常にそこに在りしもの。それこそ毎朝食卓にのぼっていたり、毎昼のお弁当のおむすびで使われていたり、我々の日常にぴたりぺたりと、まさに海苔のように張り付いておるのです。そんな我々の日常から、海苔そのものを一度びりりっとひっぺがえし、くまなく眺め、改めて見る角度を替えたりして、もう一度海苔という存在を問い直すこと。海苔という存在を見つめ直してもらうこと。
現在この『藻紙』と『紫彩』をプロダクツしている、有明水産の三代目海苔漁師である古賀哲也さんがやろうとしていることは、まぁそう言っても過言ではないだろうと思うのです。アヤしむ方は、なにはなくともまず、その気高き有明水産のホームページをご覧下さいませ。海苔の存在を改めて問い直す、その熱き想いが伝わる最良のサイトなんであります。
贅沢でからだにも優しい「新しい海苔」
サイトを見ていただければお分かりかと思うのですが、大事なポイントは、なんといっても酸処理を行っていない、無酸処理の海苔だということ。現在市販されている海苔のほとんどは、病気を防いだり色艶をよくするために、酸性の液に浸す酸処理を行っています。でも有明水産の『藻紙』と『紫彩』は、そんな効率のみのエコノミックアニマルな世界にひたすら背を向け、素材そのまんまの味わいで一本勝負!!・・・といっても、もちろんその道すじは簡単なものではなかったようです。古賀さんの父が家族のバックアップとともに「新しい海苔」を産み出そうと、ひたすら廃棄処分を繰り返し繰り返し、文字通り血の滲むような努力と開発の末、なんと三年の月日を費やしたというのですから。いやはや、何事も同じですが、“道無き道”を築くのは並大抵のことではありません。しかも食感や風味が最も優れていると言われる「一番摘み海苔」のみを使用。とっても贅沢で、からだにも優しい「新しい海苔」がここに産まれけり、というわけです。
生産者 | 古賀哲也さん |
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生産地 | 福岡県大川市 |
生産方法 | 無酸処理 |